2012.12.17

最近読んだ本たち



最近読んだ本たちの書評してみる
※恒例の逃げ文句ですが、書評は素人の個人的見解です。
 余興程度の気持ちで軽く読んでやってください


もはやネトゲとは何の関係も無いですがそれは今に始まった話ではない

Amazonへリンクしてありますがクリックしても僕には何のメリットもないのでご安心を。

今回は、横溝正史ミステリ大賞の受賞作2作品をご紹介。

ちなみにミステリー小説なんて今まで読んだことなくてガチで読んだのは初めて。

というか300ページ越える本を読んだのが初めてなんだけども。

買いたく無いけど気になる人向けに簡単なネタバレも用意。





デッドマン 個人的スコア:80/100

河合莞爾
単行本: 316ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)



最初に1つの謎が提示され、複線を回収しながら、
話が進むごとにその謎に向けて収束していくスタイル。 大賞受賞作品。


<2つの視点で描かれるスピーディーな展開>
頭のない死体、胴体のない死体…身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で
次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。
主人公「鏑木鉄生」(かぶらぎてつお)率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人であると言い、自分たちを殺した犯人を暴くために捜査に協力したいという。

死体が蘇った?その死体がメールで捜査に協力したいと申し出ている?

デットマンとは何者なのか―・・・ 猟奇殺人事件の犯人は・・・そして動機は―
いくつかの謎を提示しつつ物語は収束していく。

序盤は鏑木視点、中盤以降はこの2人の主人公の視点で交互にストーリーが展開される。



<ミステリ小説初心者でも読みやすい一冊>
刑事モノだけあって非常に脳内で情景をイメージしやすくて読みやすい。
僕のような初心者にもピッタリかと思います。

また、中盤以降は次々に視点が切り替わって話が進むので混乱を招くかもしれないけど、その代わりスピード感はある。

ラストシーンなんかは犯人と対峙するっていう本当にありがちな展開というか悪い言い方をすれば「ありきたり」なんだけど、それ故に僕のような素人にも分かりやすい。
謎の種明かしをされたときも「なるほどね」という感じを味わえた。

内容にはiPS細胞も出てたりして、もしかしたら本当にそんな時代が来るかも?とか思ったり。

いつか内野聖陽さんあたりを鏑木役に据えて実写化されそうな予感。





さあ、地獄へ堕ちよう 個人的スコア 25/100

菅原 和也 (著)
単行本: 334ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)



こちらも大賞を受賞した作品。

しかしデッドマンと打って変わってこちらは買って超ガッカリした作品。
Amazonで1575円で売ってますが正直そんな価値を見出せない。

<オチが最高につまらない>
謎のアングラサイト『地獄へ堕ちよう』-。
そこには凄惨な殺され方をした死体の写真が掲載されている。

久々に音信不通となっていた幼馴染のタミーに出会った主人公『ミチ』。
タミーは泊まるところが無いのでミチの家に泊めて欲しいと頼んできた。

自宅に招いたあと、ミチはタミーの所持品からデジカメを発見する。
悪いと思いながらも中身を確認するとそこには切り裂かれた死体の写真が・・・。

タミーに詳細を問い詰めると「関わるな」と言う。
― その後タミーは瞼を縫い合わされた状態で死体となって「地獄へ堕ちよう」に掲載されていた。

タミーは誰に殺されたのか? 『地獄へ堕ちよう』とは何なのか?

答えは終盤で明らかになるわけですが・・・
その答えが最高につまらない・・・。ガッカリしたの一言。

「それでもわたしは生きていく」みたいな感じで終わるのも「え?」って感じ。

結局著者は何がしたかったんだ?


<表現力はすごい>
終始グロテスクで痛々しく描写されており、ムラサキ君が死ぬところなんかは
実際にアレが縮こまっちゃうぐらいアレでした。

文章でここまで表現できるのはすごいんじゃないかなと思いますが、
オチがなぁ・・・ほんとに酷いなあ・・・

なんでこれが大賞作品なのかなぁ・・・



そんな感じの2作品。本屋で見かけたら是非。



解釈が違うかもしれないネタバレ




読解力無いから解釈違うかも


「デッドマン」について

真犯人は中盤以降出てくる女医師「高坂」と大物政治家「野沢」。

野沢はかつて研修医をしており、その頃の流行だった
ロボトミー手術(脳手術のようなもの)を試したくなる。効果が実証されていない
手術であったが、そんなことを気にもせず野沢は軽い気持ちで手術をしまくる。
その結果、数々の犠牲者を生む。

しかしその事実は野沢の周囲の者によって揉み消されてしまう。

その時の犠牲者と野沢の間に出来た子供が女医師・高坂。
当然高坂は野沢に対して恨みを持っている。


一方デッドマンは実は元刑事であった。
野沢が行った事件の証拠を手に入れるために野沢の居る病院に、
病気を患ったふりをして単独潜入していたが、野沢にバレてしまい拘束される。
大量の薬物を飲まされ精神操作され、激しい妄想に囚われてしまう。

その後、数々の病院をたらい回しにされているうちに月日は流れ
デッドマンは老人となったが、野沢による薬物投与の影響のため
自分を未だに27歳だと思っており、また、妄想によって自分の手足が無いと思っている。

やがて高坂のいる養護施設へ回され、女医・高坂と出会う。

高坂は自分の母親と同じ犠牲者の一人であるデッドマンを何とか救おうと考える。
しかしデッドマンは重度の妄想のため前述のように体のパーツが無いと思っている。

高坂は、この妄想を治療するには体のパーツを接合したと思わせるしかないと考え
その為に6人を殺害し、死体の一部のパーツを持ち去って隠しておき、
デッドマンに、「自分はそれら持ち去られたパーツから出来ている」
「手足が動かないのは使い慣れてないからだ」と思い込ませ、リハビリさせる。

殺害された6人は野沢の罪を隠蔽した共犯者たちの孫。
デッドマンは前述の通り自分を27歳だと勘違いしているので、完璧に
「死体から作られた」と思わせる為には自分と同じ20代の死体を使う必要があった。
高坂にとっては恨みも晴らせるので一石二鳥というわけ。

高坂の演技と工作により徐々に手足を動かせるようになっていくデッドマン。
自分が死体から出来たと思っているデッドマンは、やがて死体たちの生みの親、
つまり殺人犯(高坂)を探し始める。

デッドマンを監視している高坂は当然その事も知っており
デッドマンの文通相手に扮してメールを用いて少しずつ答えを与えていく。

やがてすべての元凶が野沢であることに気づいたデッドマン。
野沢がデッドマンの居る老人ホームを訪問するときに、
野沢を暗殺する計画を立てる。

すべては野沢に恨みをもった高坂のシナリオ通りである。
デッドマンに野沢を殺させようとしたわけだね。


で、最終的には鏑木刑事もその企みに気づいて、
野沢が殺される寸前に駆けつけて、なんと野沢さんを助けちゃうww

高坂は最後の最後で正気になったデッドマンによって色々あって射殺される。






「さあ地獄へ堕ちよう」について

結局のところそのサイトというのは自殺を望む者が、別の自殺を望む者に殺され、そいつはまた別の自殺志願者に殺される。

・・・という事をするためのサイトだったというオチ

つまり幼馴染のタミーその他の人物が死んだのもすべて本人が望んだ結果であり
全部主人公が勝手に殺害されたと勘違いしていただけでしたなんていうクッソみたいな結末。

おいおいマジかよって感じでしょう?

なんでこんなのが大賞なんだろう。信じられないわ。


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